私は見えないが皆当たり前のように共通認識をしている「時間」というモノの存在に興味を持っていた。 相対性理論のベースの概念にミンコフスキー空間という「空間的距離と、時間の長さは同一に扱って良い」という考え方が知られている。この作品ではカメラワークで距離と時間の流れを同一に扱うことで時間表現した。タイトルはTIMESCAPE(時間空間)からTIMがESCAPEするストーリーを掛詞にしている。 実験的な作品で、完成度としては高いとはいえませんが、これまでにない新しい映像表現を作ることができた。また、制作において快く協力してくださった友人に感謝します。
監督:伊藤銀児