回せるアニメーション「Anime Jockey System」

2020年10月制作/デバイス:iPad Pro/使用ソフト:Xcode, Photoshop, After Effects, Blender, Flip Clip


Anime Jockey Systemは、ディスクを回すことアニメーションが楽しめるARインスタレーション作品だ。 ディスクに、好きなレコードを挿入し手回しする。その回転の様子をiPadのカメラを通してみるとアニメーションが再生される。レコードは3種類あり、これを組み合わせることで異なるアニメーションを楽しめる。今回はその例として、「人類が宇宙を目指す物語」をコンテンツとしてみた。これはシステムの例であり、再生するアニメーションや組み合わせ方は今後発展の余地がある。  

 この作品の前にアニメーション作品を初めて制作し、そのパラパラ漫画的原理が面白いと感じた。その感覚を誰でも手軽に体験できる作品を目指した。実際のコーディングでもmp4などといった映像フォーマットではなく連続したpngイメージを配列に入れ、回転に合わせてコマを進めている。回転させることで移り変わる画像をアニメーションとして楽しむという構造は、DJ(Disk Jockey)やVJ(Video Jockey)にインスピレーションを受けた。

私は普段からARの可能性について模索している。大抵のARアプリは、現実の空間にヴァーチャルなオブジェクトが出現するというだけのものだが、私はそうでない、より現実に寄り添ったARこそが必要だと考えている。その想いから、この作品では現実のディスクを回すことでAR側に影響を与えるという構造を一番に尊重した。

制作:伊藤銀児

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